BLACK珈琲

今日、１０歳の娘と二人でhuluで古い映画を見た。

犬と私の１０の約束という　２００７年公開の邦画だ

長女はまだ親父と一緒に映画を見てくれる。

大型犬で温厚で、どんな人にも優しい性格。

５年前までうちにもいてくれた。

飼ったのは社会人の２年目、初めての給料と持て余す時間は
ほぼ友達と彼女との時間に消えていき、犬と遊んだ記憶は少ない
旅行に行ったり、海に行ったのは少しはあるが

ほとんど一緒にいる時間はなかった気がする。

大体１０年、うちの犬も足腰が弱り、腎臓の病気になり
毎週獣医さんのところへ、じーちゃんが連れて行ってくれた（経済的な
部分もかなり大きいが）

自分も独身から、結婚、子供も娘が２人できた

そんな１０年だったので犬と遊んだ記憶が少ないもの
仕方のないことと人間は勝手におもっていたが。

最後は２０１１年の１月２日だった。
正月で皆が集まっている実家で、だんだん弱っていく呼吸をみていて
最後は、ふぅーっとため息をついたと思ったら心臓が止まっていて
呼吸もなくなった。

しばらくその体の温かさに寄り添って泣いていた。

犬との１０の約束。

その最後の約束

死ぬときはそばにいてください。という約束だけを

守れていたんだなと思う。

この映画、実は自分的には家族と何処で暮らすかを考えさせるものであったの
だが、それは舞台となっている函館の坂道を景色を見て感じた

今暮らすのは東京、書くにも値しない近所との薄い付き合いと
夜でも明るい光のみは自慢するものもない。

商店街、下町、そんな長い歴史もない雑多なまほろば町にすんでいると
この函館の暮らしにとてもあこがれる。

娘と一緒に坂道をあるき、海辺で座り、山で夜景を見る。

日本が自慢できる風景。

もちろん、神戸や尾道、岡山、鎌倉、仙台、加賀、九州
あこがれる町はいっぱいあると思い。

ああ、落ち着ける街をネットの地図で今日も眺める　夜１時。

おやすみなさい、娘よ　結婚式では俺が生きていれば必ずバージンロードを一緒に
歩くんだぞ。